CTについて
CT検査

CTとはComputed Tomographyの略です。身体にX線を多方向から照射し、透過したX線量をデータ化しコンピューター処理して画像を得る装置です。
当院では、東芝社製Alexion16列を導入して、広範囲を短時間で撮影できるようになりました。また、通常の輪切り断層画像だけでなく、すみやかな多断面画像の再構成や三次元画像の作成も行っており、精度の高い検査を提供しております。CT装置は、体内に金属類があっても撮影は可能でしたが、金属による画像への影響は発生してしまいました。今回、当クリニックに導入するCT装置は、金属による画像への雑音を除去する機能を搭載致しました。整形外科的手術後や歯科治療後の患者様も高精細な画像を得られます。さらに、最新の被ばく低減技術によって、大幅な被ばく低減効果が得られます。
なお、当クリニックでは、脳血流解析ソフト、歯科用ソフト、体脂肪面積計測ソフトを導入しております。
検査名 |
内容 |
検査 時間 |
備考 |
単純 検査 |
頭部・胸部(肺)・腹部・関節など一般的CT検査です。 |
5分~ 10分 |
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造影CT検査 |
CT用造影剤(ヨード造影剤)を用いて血管や各臓器をより詳しく確認する検査です。 単純撮影に引き続き検査を実施したり、後日追加で撮影したりします。 |
5分~ 20分 |
予約や前処置が必要な場合があります |
※検査時間はあくまでも目安になります。
※検査によっては、撮影後の画像作成に時間を要する場合があります。ご了承ください。
単純CT検査
頭部・胸部・腹部などの輪切り断層画像を撮影するCT検査です。
予約や前処置などは必要ありませんが、腹部(肝臓、胆嚢、すい臓の検査の場合は、検査直前の食事を抜いてください。
造影CT検査
造影CT検査は、造影剤(ヨード造影剤)を使用して、血管やそれぞれの臓器をより詳細に観察する検査です。
造影剤注入のために、点滴を取らせてもらう前処置があります。
造影剤について
- CT検査では、ヨード系造影剤を使用します。当院では、自動注入器を使用し20数秒~60秒ほどで注入します。
- 造影剤は、静脈内に注入するために、腕に点滴を採って検査を行います。
- 造影剤は24時間以内にほとんどが尿として排泄されます。
- 現在使用されている造影剤は、比較的副作用の少ない製剤ですが、ごく稀に発疹・吐気・発赤などの症状が現れる場合があります。
造影CT検査を受けられる患者様には、安全に検査を行うために事前に問診票の記載をお願いしております。検査に関し御不明な点がありましたら係りの者までお申し出ください。
脳血流解析システム

造影剤をトレーサーとしてCT撮影し、得られたデータを解析し脳血流量、脳血液量、平均通過時間を算出します。虚血性脳血管障害の病態鑑別、末梢血管の拡大の有無、血流速度などの評価ができます。
内臓脂肪測定検査

腹部単純CT検査の画像を利用して、体脂肪面積や皮下脂肪面積を計測し、それぞれの蓄積を観察できます。
医療機関用
歯科・口腔外科の先生方へ
当クリニックでは、近隣で開業されている歯科医の先生方と連携し、検査情報の提供を行っております。患者様におかれましては、検査のため当クリニックまで来て頂くこととなりますが、その後は今までと変わらずかかりつけの歯科医院での診断、治療をお受け頂けるようになります。また、必要な場合には、放射線科専門医の読影書も添付させていただきます。ご依頼の際には、検査部位、断層方向、3D画像の有無、ThinSlice画像などご指示頂ければ、必要な画像をご提供させて頂きますので御利用下さい。装置に関するお問い合わせ、検査内容に関するご要望、ご不明な点等御座いましたらクリニック放射線検査担当までお問い合わせください。
歯科解析ソフト
歯列弓に沿ったパノラマ像やクロスカット像を作成します。CTにて上顎、下顎骨の状態、神経の位置、根尖情報などの把握が可能です。また、画像に対して距離・角度の計測も可能となります。